ずいぶん昔のCMですが、外為オンラインという会社のCMで、
「ダイエット中だったわよね、じゃあ」とケーキを奪い取るCMありましたよね?
「あなたのためだから」と連呼するブラックな感じに仕上がっているCMでした。
今日は「あなたのため」という言葉に惑わされないでというお話です(*^_^*)
本当に相手のことを思うのであれば
あなたのために言ってるのよ、
あなたのためを思ってやったことです。
いつも、あなたのためだけを考えているよ、
そんなことを言う人は、あなたの周りにいましたか?
親子の関係では、よくある話です。
良かれと思って、その人の価値観、判断で、相手の行動に口を出している、
という感じでしょうか。
母親の感情は、常に「子供のためを思って」行動しているのだと思います。
それが、本当にその相手のためになっているでしょうか。
残念ながら、100%と言っていいほど、それは相手のためを本当に思っているわけではありません。
本人の希望や価値観を先に聞いた上で、頼まれたり、お願いされたりした場合は、そのような言葉にならないんですね。
たいていの場合、余計なお世話、ありがた迷惑だったからこそ、
反発や抗議があって、それに対する「言い訳」です。
自分を正当化するために、自分は悪くないということを言いたいがために、相手のせいにしているだけなんですね。
また、相手より優位に立ちたい、相手をコントロールしたいという時にも、使われる言葉です。
親子の関係の場合は、すべてがこれに当てはまるでしょう。
では、どうしたらいいのでしょうか。
本当に相手のためを思うのであれば、その相手にまず意向を聞くことが重要なんですね。
「あなたダイエット中だって言ってたけど、そのケーキ食べないならもらうわよ」
その言葉のなかに、わざわざ「あなたのためだから」というセリフは入りませんよね。
良かれと思っての罠
私もおせっかいな性格だったので、色んな人に「良かれと思って」色々してあげてきました。
もちろん、喜ばれたこともありますが、迷惑がられたこともあります。
そんなときこそ「あなたのためを思ってやってあげたのに!」という言葉を言ってたと思います。
あ〜ごめんなさいm(_ _)m
いつも価値観の話では大前提として言っていますが、
100人いれば、100通りの価値観があるんですね。
似たような価値観の人もいますが、全ての価値観が同じという人は、絶対にいないからです。
AとBについては、同じ価値観だけども、Cについては全く逆、という感じですね。
プレゼントなどが、良い例です。
何に価値を感じているのか、
どんなことが優先順位が高いのか、
人によってもらって嬉しいものはずいぶん違います。
モノがいいのか、食事やイベントなどのような後に残らないものがいいのか、
それとも、手紙やメッセージが嬉しいという人もいるでしょう。
すべての人がサプライズのプレゼントが好きとは限りません。
(私や夫も好きではありません)
女性だからといって花束を喜ばない人もいます。
(これどうするねん、という人がいてビックリしました)
お返しが気になって、受け取れない人もいます。
(こんなのもらってしまったら、何か返さないといけないじゃないのとか)
プレゼント、本当に喜んでほしいと思ったら、どうしたらいいと思いますか?
本人にリサーチできなければ、周囲の人に聞いてみるなりしてください。
そのほうが、本当に喜んでもらえるプレゼントができます。
もらっても困るもの、人によって本当に色々ありますから。
プレゼントする方の自己満足というものも、ありますしね(;´∀`)
どちらにしろ、良かれと思って、というのは、自分の価値観の押しつけだということに気づかないといけないんですね。
自分の価値観では良いことでも、相手や状況によっては、悪いことにもなります。
良かれと思ってする場合は「もしよかったら」という気遣いや、
「私はこれが好きなんだけど、お口に合えば嬉しいな」だったり、
自分がどう思ったのかを伝えるといいでしょう。
相手の成長の機会を奪わない
さて、ここでスピリチュアル的な見方をしてみたら、「あなたのためだから」はどういうことだと思いますか?
これは、まさに相手の成長の機会を奪っているということになります。
本人が気づくべきこと、
本人が経験すべきこと、
本人が感じるべきこと、
それを他人が奪っているということにもなります。
自分で経験してみないと分からないことは、山程あります。
本人が自分の中から感じないと、いくら周囲が言っても理解できないということもあります。
「感謝が大事だよ」ということもそうですね。
感謝することができない人がいたとしても、その人にいくら感謝の大切さを説得しようとしても、難しいんですね。
その人自身の経験というよりも、その人の周囲の人の態度や、おこる出来事などから、
本人が気づいた時に心の中から湧き上がってくるものが「感謝の気持ち」です。
ただ、実験的に毎日何十回、何百回、何千回と、
「ありがとう」という言葉を口に出しているだけで、変わっていく人もいます。
相手のためを思った時、教えても良いのはどんなときだと思いますか?
本人が気づきそうなんだけど、分からなくて、
誰かに助けを求めている時、
教えてほしいと頼まれた時、
そんなときでないと、教えてはいけないんですね。
また、宇宙や神様、守護霊様など、目に見えない力から助けられることもあります。
それは、他人の口を使ったり、何か別の形をして現れたりするので、
それはそれで気づけるかどうかということもありますね。
また、逆に本人も悪いと分かっていながら、その行動をしている場合もあります。
その時に、あなたが注意していいのは、自分に迷惑がかかるときだけです。
あなたが成敗しなくても、必ず本人に報いは来ます。
それが、来世かもしれませんが(;´∀`)
あなたの人生に、あなたが真剣に向かい合っていたら、
ある意味他人の行動はどうでもいいんですね。
関わりがある人は、必ずなにかメッセージを伝えてきています。
そのメッセージを受け取らずに、あなたの価値観や判断で、他人の行動の自由を奪わないようにしてくださいね。
親が、どこまで子供の行動を管理するか、その線引は難しいですが、
失敗してもいいことを教えてあげることもすごく大切なことです。
命に関わらないことであれば、特に自分で考えさせてあげられるといいですね。
自分で考える力というのが、どうしても日本の親は育てるのが下手なようですから(;^ω^)
今日は、本当に相手のためを思うなら、
相手に聞く、もしくは見守るだけにしましょうというお話でした。
これは、私の課題でもあります(;^ω^)
ついつい、セッションでは1〜10まで全部伝えようとしてしまいます。
1〜3程度伝えて、
後は相手が何を受け取るのか、
何を聞きたいと思うのか、
それによって、残りを伝えるかどうか、判断が必要なんですね。
すべての人が、私の考えた10のメッセージを必要としていません。
人によって必要がない場合も多いですから。
結構、思っても見なかった言葉が口から勝手に出てきたりします。
それこそが、相手にとって必要なことなんですね。
今日は、おせっかいにありがとう(*^_^*)
もうおせっかいは手放します。
#今日のありがとう vol.585
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